モノが作られていくのでなく、消えていく様子を数式で表せないか?――それをもとに、数式にしやすい時計というフォーマットを使って、最終的に、時計の消滅を表現しました。消滅の仕方もひとつの消滅にとどまらず、変化をつけるためにいくつかの消滅をつけました。針の動きは、既成動作を壊し、わざと左右対称の動きをさせることによって、時計でない時計を表しました。
キーワード
「さまざまな消滅」「既成動作の破壊」「時計でない時計」
動きのルール
針は、左右対称に2分(12度)ずつ動く。
30分ごとに時計のどこかのパーツが消えていく。
最後のネジの落下は、重力加速度の式に基づく。
消滅の際のフェードアウトは、外枠は9%ずつ、ネジは60%、35%、20%、10%、5%と濃度を低くした。